学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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高1美術「高大連携デザイン教育プロジェクト②」

高校1年美術選択者は、高大連携デザイン教育プロジェクトとして、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科に連携協力をいただいて「デザイン思考」を通した学びに取り組んでいます。

本日は、大学生がデザインしてくれたプロジェクトを通して「デザイン思考」に取り組んでいくためのウォーミングアップを行いました。特に、デザイン思考の「①さぐる、②きづく、③ひらめく、④つくる、⑤ためす」サイクルの「④つくる」へ向けて、つくることのハードルを下げるための取り組みをプロジェクトしてくれました。「つくる」際には、プロトタイピングしながらアイデアの検証を行います。そこではきれいにつくるという意識は必要なく、まずは自分の考えを検証できるようにラフでよいので形にすることが必要になります。
大学生たちは、前回授業での富士見生に対する行動観察から「うまくつくったりきれいなものにしないといけないのではないかと思ったり、他者評価を意識しすぎてラフプロトを作るに至らないのではないか」という仮説をたてて、本日のプロジェクトをデザインしてくれています。
具体的には「こんなプロダクトは嫌だ!」をテーマにしたミニワークショップの実施です。
生徒達は、プロダクトなのに使えないダメなモノを発想してアイデアスケッチを描きました。粘土を使い実際にアイデアの1つを形にしてみます。その後、チーム内でお互いのアイデアの推しポイント(ダメな点)を発表し合いました。
大学生の狙い通り、生徒達はワイワイ楽しみながらダメなモノを発想し、ダメさ具合を他者に伝えて検証すべく短時間で形にしていました。
生徒からは「色々気にせずとにかくつくる、初心に戻れました」とか「とても楽しかったです。大学生たちは行動力を求めていたのかなと感じました」といった感想が聴けました。

本日は3つの異なるクラスで同じ内容を行ってもらいました。大学生たちは授業間で、大学の先生や富士見の教員からフィードバックを受け、自分達でも振り返りを行いながら都度修正を行っていました。授業中も大学生たちは必要に応じて集まり相談しながら微修正を行う姿を富士見生にみせてくれました。まさに、「富士見生のリサーチを元にたてた仮説をワークショップという形でプロトタイピングし検証している様子」がみられました。こういった大学生が実社会でデザイン思考を実践している姿は本校の高校生にとって大変意義のあるロールモデルです。富士見生はプロジェクトの経験と共に大学生の実践する姿からもデザイン思考への理解を深めていきます。
高1美術「高大連携デザイン教育プロジェクト①」
本プロジェクトのプレスリリース
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科
これからの生徒の前向きな変容が楽しみです。(美術科:杉原)