学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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卒業生の声

主体的に自分の人生を切り開く一人ひとりを応援する富士見の6年間

鈴木優里(左)

中高時代はフットサル部に所属。東北大学 工学部 建築・社会環境工学科卒業。東京工業大学 環境・社会理工学院修了。株式会社EAU勤務。

猪俣由香(右)

中学時代は器械体操部に所属。高校時代に1年間のアメリカ留学を経験。国際基督教大学 教養学部卒業。JPモルガン証券株式会社勤務。

中学3年間を全力でやり切った後、1年間のアメリカ留学へ

  • 猪俣部活は器械体操部でした。メンバーの中に、学業成績で常に一番を取る子がいて、憧れていました。「私もああなりたい」「一緒に走り続けたい」と思って頑張っていたら、いつしか自分もトップを争う一人になっていました。中学時代は文化祭実行委員長も経験し、本当に充実した3年間を過ごしました。頑張ったらちゃんと結果がついてくるということを、実体験できたことは自分の中でものすごく大きかったです。ただその反面、ちょっとそこに物足りなさも感じたりして、1年間の海外留学(アメリカ合衆国メリーランド州)に出ることにしました。
  • 鈴木そういうことだったのですね。改めて話を聞くと、猪俣さんは行動的な人だなって思います。
  • 猪俣日本から出るといっても、当時はまだ留学制度そのものが学校にありませんでしたので、決して簡単なものではなかったのも事実なのです。何とか私の願いを叶えてあげようと、若手の先生方が中心になって奔走してくださったことに感謝しています。
  • 鈴木なるほど。猪俣さんが海外留学から戻ってきてから私たちは仲良くなったんだけど、猪俣さんってどこか、意志が強い人というイメージもありました。
  • 猪俣結果的に私のほうが1つ上になるのですが、本来なら1学年下の人たちが、普通に受け入れてくれたのが嬉しかったですね。
  • 鈴木お互いに大学合格が早かった分(2人ともAO入試)、高3の冬前だったかな、急に親しく話すようになったことを覚えています。卒業式の後の謝恩会の企画を、一緒に考えたり。
  • 猪俣そうそう、四六時中一緒にいたような感じでしたね。
  • 鈴木懐かしいですね。

生徒会として、生徒発のゆるキャラ『ふじじか』をデビュー

  • 猪俣鈴木さんは高校2年間、生徒会役員として活動していましたね。
  • 鈴木書記と副会長を1年ずつやりました。その中で一番の思い出は、何と言っても『ふじじか』です。
  • 猪俣おー!『ふじじか』。いわずと知れた富士見のゆるキャラですね。
  • 鈴木私が生徒会に立候補するとき、人と違うことをやってみたいということで、公約に掲げたんです。「先生。うちも“ふなっしー”みたいなゆるキャラ、欲しくないですか?」って(笑)。先生方にも提案しました。
  • 猪俣デザインもネーミングも、たしか全校生徒から募集した案の中から投票で選ばれたのでしたね。鈴木さんの行動力もすごいじゃないですか。
  • 鈴木あれから10年が経っても、全校生徒から愛され続ける『ふじじか』です!(笑)。学校のゆるキャラって、当時はまだ珍しかったと思いますが、それが実現できたのは、生徒と先生の関係がわりとフラットな富士見だからではないでしょうか。先生方には本当になんでも相談できますし、「あなたがそんなに考えているのなら」って、必ず応援してくれる校風は、今でも自慢したくなります。
  • 猪俣それは言えますね。「やりたいことをやりなさい」と、留学の際、多くの先生方が私の背中を押してくださったこととも共通します。主体的な行動を起こす生徒一人ひとりと、しっかり向き合ってくれるのが、富士見の先生方なのです。
  • 鈴木主体的というワードが出てきましたが、聞くところによると、富士見では今、探究的な学びに力を入れていて、「自分はこうなりたい」「自分はこれがやりたい」と、主体的に目的をもって学ぼうとする姿勢を応援しているそうですよ。
  • 猪俣そう考えると、私たちの時代が大きなターニングポイントになったのかもしれませんね。

「こうあるべき」ではなく、生徒主体で自由に道を拓く富士見

  • 鈴木私は今、土木の設計事務所で働いています。簡単に言うと、広場・公園とか橋とか、街路空間などの設計をする会社です。
  • 猪俣私は本社がアメリカにある証券会社にいます。鈴木さんが今の職場につながったきっかけはなんでしたか?
  • 鈴木大学からその先の進路について考え始めるようになった頃、「そういえばこういうのが好きだったな」と思ったのが、家の近くの再開発でできた公園でした。大学は工学部なのですが、ある日、大学の講義でお目にかかった方が、私の大好きな公園を設計した会社の人だったのです。自分でもびっくりしました。
  • 猪俣まさに運命の出会いですね。
  • 鈴木そうですね。大学は東北だったのですが、その方と話をする中で東京の大学院に進学することを勧められ、今はその会社で働いているというわけです。自分が設計した場所に多様な人々が集い合い、そこからたくさんの笑顔が生まれていったら最高に素敵なことだと思っています。
  • 猪俣私の場合は大学在学中、もう一度アメリカに行っています。外務省のプログラムを通じて、ワシントンD.Cの大学院付属シンクタンクで1年間、インターン留学を経験しています。当時のアメリカは、世界中から注目を集める状態にあり、日々刻々と移り変わる世界情勢の動向がとても刺激的でした。海外資本の今の職場で働きたいと考えたのも、そのような経験がベースにあるからで、これから先もできれば仕事を通じて、世界の人々と関わっていきたいと考えています。
  • 鈴木私が富士見を選んで良かったと思うのは、学校生活の中でも大学選びでも、「こうあるべき」という締め付けのような雰囲気が、校内にまったくなかったことですね。先生方には、常に最適なアドバイスを良い感じで与えてくれたことに感謝しています。
  • 猪俣鈴木さんも私も、それぞれの学び方ができたからこそ、充実した今があるといえるのではないでしょうか。「こうあるべき」ではなく、「それもあるなら一緒に考えていこう」というところに、先生と生徒の距離が近い富士見の魅力の1つがあると思っています。