学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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中2アート鑑賞【練馬区立美術館×富士見】

 中学2年生は練馬区立美術館と連携して鑑賞を通した学びを行いました。
 本校には、本物の絵画が日常的に多数展示されています。生徒たちはさながら美術館の中で学んでいるようです。そういった環境が整っている背景には、初代理事長山崎種二の影響があります。生徒たちは初代理事長が収集した作品から本物に触れ、ヒトモノコトを捉える心を磨きます。
 今回は、本校の作品を活かし、学芸員の方にご協力いただきながらディスクリプションに取り組みました。ディスクリプションとは、できるだけ客観的な視点から作品に表現された内容を記述していく美術史研究の手法です。
生徒たちはチームになり校内各所にある絵画を鑑賞にいき、ディスクリプションします。その後、並べられたアートカードを囲みながらディスクリプションを共有、聴いている他チームが当てていくゲーム性を持たせたプログラムに取り組みました。まさに本校だからこそできる実物のアート鑑賞を通した学びです。
 ディスクリプションは意外に難しく、例えば「独特な形の建物」や「変な感じの景色」など思わず主観的な感想や印象から話してしまうことも多々ありました。
「鮮やかな花」も、鮮やかさは人によって異なるため曖昧な伝え方になります。普段、主観的にモノコトを伝えあっているのだなと気付いたり、主観的に発された言葉の意味合いを主観的に受け取りコミュニケーションが成り立っている不思議さや、もしかしたら成り立っていないのかもしれないなど、アート鑑賞から様々なことを考える機会ともなりました。(美術科 杉原)