中1美術「デザインを考える」
2024年07月01日(月)
中学1年生は美術の授業で「デザインを考える」という単元を行いました。チームワークで課題発見と課題解決提案に取り組む授業です。フィールドは「駅や電車内」、生徒たちは事前に各自フィールドリサーチを行い、問題点を探してきました。
普段何気なく利用している環境も改めて捉え直してみると様々な問題点がみえてきます。チームごとに問題を共有して考えていく課題を定めていきます。同じシーンでも着眼点が異なれば課題と解決アイデアは変わります。例えば「満員電車」のシーンでは、「比較的空いている車両が分からない」ことを課題と考えるチームと「満員なのに押し込んで乗ろうとする乗客がいる」ことを課題と考えるチームではアイデアも異なります。前者は「サーモグラフィーを用いた乗車状況の可視可と連動させた表示の導入」というアイデア、後者は「乗車限界を超えたらブザーが鳴る仕組みの導入」というアイデアが発想されました。
この単元は「考える」ことが大事です。生徒相互フィードバックが次の思考を促してくれます。例えば先程の後者のチームは「押し込んででもこの便に乗らないといけない事情がある人はどうしたらよいか」というフィードバックから、新たな点について考えたり、「そもそも同じ時間帯に人々が行動するようになっている」ことなど、より広い視点に気付き考えていくきっかけを得ていきます。この単元では課題発見を深めるためにも「多角的に考える力」に向き合います。あるクラスでは隣で授業していた中学3年生が対話相手になってくれ考える材料を増やしてくれました。
様々な視点を統合しながら本質を捉えていこうとします。デザイン思考を通した学びも始まっています。(美術科 杉原)








