学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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高1美術「高大連携デザイン教育プロジェクト⑤」

高校1年美術選択者は、高大連携デザイン教育プロジェクトとして、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科に連携協力をいただいて「デザイン思考」を通した学びに取り組んでいます。

本日は、課題発見した内容やコンセプトや解決アイデア等を発表しました。さらに、プロトタイピングしてみて「わかったこと、よかったこと、改善点」も発表しました。これにより生徒は、デザイン思考サイクルの「ためす」から「さぐる」へ新たなサイクルを回していくことを自然と意識できていました。
本来はプロトタイピングを繰り返しデザイン思考のサイクルを何度も回していきながら深めていきます。ですが、本プロジェクトは限られた時間で行われているため、サイクルを複数回回していけない課題があります。大学生たちは「もう1時間授業があったらやりたいこと」を問うことでも、次のサイクルへの繋がりを意識させる仕掛けを盛り込んでくれていました。

発表を聴くと、ためすことで他者からフィードバックを得られたチームや、プロトタイピングを複数回行ったチームなど、「つくる」で終わらず「ためす」ことを意識できているチームが多く見られました。発表後の大学生からのフィードバックも考える材料です。

大学生は「肯定的な意見も大事だが、批判的な意見はより大事だよ」と語ってくれます。
事前に「ためす」中でリアクションをもらえたチームにエールを送ってくれました。「試した中で指摘されたり言われることは落ち込むことでも悪いことでもなく、関心を持ってもらえたり、相手の興味をひけたということでもあるので自信を持っていいことです。何も反応がないことほど良くなく、色々な人にアドバイスを聴いたりして改善しようという気持ちで次のプロトタイプへ進んでいくことが大事。これはデザイン思考においてだけではなく、大学や社会で学ぶときも同じです。フィードバックを受けて改善するということは成長するチャンスでもあり、素晴らしい力なので身に付けてほしいです。落ち込んだりめげたりしないで、前向きに進んでください。」

大学の先生も、「プロセスが大事なんだということを今回の授業では理解してほしい。リサーチやプロトタイピングの中で気づいたことを活かしてどんどん改善していくと、達成感が感じられる。その達成感がデザインやクリエイティブに繋がって行くので大切にしてほしい。」とメッセージしてくださいました。生徒達はこれから振り返りを行い、「デザイン」を改めて考えます。今回の学びを経て、生徒たちの「デザイン」への理解がどのように変容しているか楽しみです。(美術科:杉原)

高1美術「高大連携デザイン教育プロジェクト④」
本プロジェクトのプレスリリース
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科