学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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中2美術【アート鑑賞】

中学2年生は、美術史の授業で、アートを鑑賞しました。
シュルレアリスムのダリとマグリットのアートを鑑賞し、モノゴトの見方が人によって異なっていることを実感したようです。特にダリのダブルイメージの作品からは、周りの人に言われて始めて違うイメージが見えたという生徒も多く、驚きの声があがっていました。
続いて、抽象主義のカンディンスキーとポロックのアートを鑑賞しました。ポロックのアクションペインティングを鑑賞し、『描かれた作品からイメージを読み取ろうとする』私たちの無意識の行動に対する問題提起と捉えた生徒もいました。

生徒相互や教員の考えを共有しあい、様々な見方・考え方に接することができ、新たな気付きを得た生徒も多かったようです。
授業の最後にはタブレットでフォーム回答を行い、全員の気付きを一覧にして共有します。
以下は生徒の回答の一部です。

『ポロックの作品の意味を無意識に考えていたので、アクションペインティングの詳細を聞いたときハッとした。美術に対して持つ多くの人の【常識】というか、そういう既成概念に問いを見いだすことが今まで見てきた作品全部の根底にあるような気がした。また、そのポロックが否定した既成概念を除かないと、ポロックの作品は価値や本当の意味を見出せないというのが面白かった。』

『私は、今回ポロックなどのアクションペイントなどを知って、「何か具体像を描かなければいけない」という固定概念を覆してくれるような作品だなと思いました。私には5歳の弟がいますが、先生も言っていたように、弟がもう少し幼い頃、丸みたいな四角みたいな色々な線が交わった絵をよく描いていて、当時は「何を思い浮かべて描いているんだろう」と不思議に思っていたけれど、今回の授業で、当時の弟は、自分の思うままに描いていたのかなと気付かされました。』

『色々な作品を見て自分にはこう見えていたのにみんなは違って見えていたということがあって沢山の見方がありとても面白かったです。』

皆さんも上記のアーティストの作品を検索してみて、どのように鑑賞できるか試してみてください。(美術科:杉原)