化学工学会主催 高校生向け探究発表会 in2026
2026年03月25日(水)
高校1・2年生の有志14名が「化学工学会主催 高校生向け探究発表会in2026」に参加し、2名の生徒が優秀発表賞を受賞しました。参加した生徒たちは、授業や探究活動の中で問いを見つけ、富士見の卒業研究である「学びの履歴書」や自主活動「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」で、探究の進め方やポスター発表の方法を学んできました。また、放課後だけでなく、土曜日や長期休みにも実験室で実験を重ね、友人や教員に加え、大学の先生や企業の研究職の方々とも関わりながら研究を深めてきました。
今年は14名と多くの生徒が参加し、それぞれが試行錯誤を重ねながら発表に臨みました。テスト期間との両立や限られた時間の中での実験・ポスター作成に苦労しながらも、計画性の重要性や探究を深める難しさを実感する機会となりました。一方で、繰り返し発表する中で伝え方が洗練されていったり、質疑応答を通して自分たちの研究の課題や新たな視点に気づいたりするなど、大きな成長も見られました。
受賞した2名はもちろん、参加した生徒全員が、研究者としての意識を持ち、自分の研究に誇りを持って発表していた姿が印象的でした。また、先行研究を踏まえた考察や、自ら実験方法を工夫するなど、主体的に研究に取り組む姿勢も多く見られました。
さらに、他校の生徒の発表から多くの刺激を受け、自分にはなかった視点や高度な研究手法に触れることで、今後の探究への意欲を高めるきっかけとなりました。大学の先生方によるパネルディスカッションでは、進路や研究のリアルな話を聞くことができ、学びや進路について改めて考える貴重な機会にも恵まれました。優秀発表賞を受賞した2名の生徒のメッセージをご覧ください。 (理科 羽田)
Aさん
私は「同じSPF・PAで焼けやすさに違いをうむ要因」というテーマのもと文献調査に加え、実地調査、大量のメモと記録、アンケート、企業インタビュー、実験など幅広く行いました。実験をするにあたって使用する薬品の選定や仮説と考察の根拠となる先行研究の調査をし、基本的に実験系は一から構築しました。実効性を担保するため、予備実験を通じて課題を洗い出して計画の修整を重ね、本実験に臨みました。夏休み終盤に探究したいと思える問いが決まり、技術面や時間的制約でうまくいかず、計画が頓挫しかけることもありました。しかし、主体的に進めていくその過程にはやり切った達成感も含め楽しさ、嬉しさというのも多くありました。そんな学びの履歴書の集大成(目標)としていた化学工学会での発表を通し、自分の言葉でやってきたことを根拠をもって話せたこと、他校生とお互いの実験について議論したこと、大学や企業の方々からアイデアや実験方法について好評や新たな視点をいただけたことを嬉しく思います。実験に協力してくださった同級生や先生方、ご助言を賜りました先生方に感謝いたします。
Kさん
私はパスタブリッジコンテストで使用されるグルーガンの代替品となるものを作るために、「食用グルーガンは作れるのか」というテーマで実験を行ってきました。パスタブリッジとは乾燥パスタをグルーガンで接着して作る橋のことです。しかし、接着剤が使われているため完成後に食べることができず、廃棄され、食品ロスに繋がると考えました。そこでこの問題を解決するためにこの実験を始めました。実験を進める上で、メンターの方にたくさんの助言をいただき、試行錯誤していき、自分の未熟さを実感し、成長できたと感じています。
実験では粘度や接着力などに着目し、複数の実験を通して結果を出せるように尽力しました。自分の実験が大学教授や企業の研究員の方に高評価をいただいたことを大変光栄に思います。発表も実験も大変でしたが、それ以上に貴重な経験になりました。



