学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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高2体験学習 宮城

高校2年生は北海道・宮城・沖縄の3コースに分かれ、体験学習を実施しました。
今回は「震災の記憶をたどり、建物の復興の先にある『心の復興』や新しい街づくりのエネルギーを学ぶ」をテーマとした宮城コースについてご紹介します。

1日目は、桃浦漁港かき生産者合同会社を訪れました。震災の絶望から立ち上がり、持続可能な漁業を目指す生産者の方々から、復興や現在の取り組みについてお話を伺い、施設見学をさせていただきました。その後は自然とアートが調和する作品「白い道」を見学しました。生徒たちは真剣な表情で話に耳を傾け、現地に身を置くことでしか得られない「ゼロから新しい価値を創る力」について学びの第一歩を踏み出していました。

2日目は、号車ごとに分かれて大川小学校と女川を訪問しました。震災の遺構である大川小学校では、当時のリアルな状況や教訓、命の大切さと向き合い、女川では「元に戻す以上の街にする」という人々の強い想いと復興への歩みを学びました。午後は石巻専修大学にて、大学生や現地の若者との交流会に参加しました。震災への捉え方の違いや地域の未来について活発な意見交換を行い、同年代の視点から地域の課題を多角的に捉える貴重な時間となりました。

3日目は、午前にシアターキネマティカを訪れ、街に新しい文化や居場所を作ることの意味についての講話を聴講しました。また、IRORI石巻では「にじいろクレヨン」の方から、子どもの笑顔やコミュニティを支える活動についてお話を伺いました。もものうらビレッジでは美味しい牡蠣と牛タンをいただき、その後改めて石巻におけるアートの役割に関してご講和いただきました。午後はアート作品「淡」や「White Deer」を巡り、感性を刺激されながらこれからの日常で何を大切にしたいかを考えました。

4日目は、石巻市かわまち交流センター(かわべいホール)にて、4日間の旅の締めくくりとなるメインスピーチと交流会を行いました。これまでの出会いや体験を振り返り、「東京での日常と何が違うのか」「自分のこれからの進路や生活にどう活かせるか」といった問いについて、お互いの価値観を共有しました。その後はいしのまき元気市場にて昼食をとり、地域の賑わいを感じながらお買い物を楽しみました。

4日間の体験学習の中で、観光だけでは決して知ることができない、宮城・石巻の震災の歴史、そして「ピンチをチャンスに変えて面白い街にする」現地の人々の挑戦の姿勢に触れることができました。失ったものと向き合い、未来を切り拓く人々のエネルギーを体感した今回の学びは、生徒たちにとって、東京に戻ってからの日常の壁を乗り越え、他者とともにこれからの未来や社会の課題を自分ごととして考える大切な機会となりました。(高2学年 西村)