学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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中3~高2 東京薬科大学でスーパー発電菌について学ぼう!

高校2年生の有志は2023年度の7月から1月まで東京薬科大学・日本科学未来館主催の「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」に取り組んできました。
この度、そのプロジェクトがきっかけとなり、中3から高2までの生徒40名が東京薬科大学での研究室訪問や実習を体験することができました。

はじめに渡邉一哉教授に発電菌について講義をしていただき、その後に学生の方の研究発表や学生サイエンスコミュニケーターの方のお話、iGEM TOYAKUが行っているプログラムなどについて伺いました。

食堂で学食を体験した後は、中学生は泥電池づくり、高校生はDNAの抽出実験を行いました。
中学生ははじめて泥電池をつくることができ、高校生は普段の授業では扱わないマイクロピペットや遠心分離機を使ってDNAを抽出し、スペクトルの測定まで行えました。
その後はグループに分かれ、研究室や薬用植物を見学し、非常に学びの多い一日となりました。高校生の中には「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」に参加した生徒もいたため、今継続して行っている実験について渡邉教授に質問する姿も見られました。

以下に生徒たちの感想を紹介します。(理科 山内)
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・私たちは生命科学部と薬学部の学生さんや学生サイエンスコミュニケーターの方々と、泥電池を作るという実験を行いました。2人1組でグループになって川底、畑、林の3箇所から一つ選んで泥を作り、導線とテスターを繋いで電圧を測ると、発電していることがわかりました!大学の皆さんに協力していただきながら実験できたのでとても楽しい時間を過ごすことができ、この体験を通して普段とは違う科学や理科の楽しさを感じることができました。また、進路について考える良い機会になったので参加して良かったと思いました。

・はじめに、渡邉教授の講義と学生の方からのお話を聞きました。渡邉教授がご飯を食べて動くロボットについて説明して下さったことがとても印象に残りました。午後には、高校生はDNAの抽出実験をしました。今まで見たことのなかった実験器具を使わせて頂き、貴重な体験をすることが出来ました。最後には、研究室や薬用植物園を見学させてもらいました。薬用植物園には、化学で習った構造式が沢山書かれており興味深かったです。

・元々理科は好きで割と得意だけど、物理、生物、化学をつなげて考えたことはなかった。でも渡邉教授の講義を聞いて学びは全部どこかで繋がってることを知った。繋がってると思いながら授業を聞くとより楽しいし、理解が深まって好きになると思った。

・大学では、座学などの教室での一斉授業だけではなく、自分で主体的に学びにいくことが大切なのだなと学んだ。また、ゴミや下水などから発電をしたり水素を生産することができて、環境対策のことについてもっと深く考えなければならないのだろうなと感じた。

・大学生が実験するといったらあんまり失敗とかしないのかなぁと思っていたけれど自分の興味のあることだからこそ何回も試行錯誤しながらやっていくことで研究データが取れるということを学べた。