学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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化学工学会主催 高校生向け探究発表会 in2024

高校2年生の有志2名が化学工学会主催の高校生向け探究発表会in2024に参加し、優秀ポスター賞と奨励賞を受賞しました。
Yさん、Tさんともに、授業や探究の中で問いを見つけ、富士見の卒業研究である学びの履歴書や自主活動「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」で、探究の方法やポスター発表の方法を学んできました。また、放課後だけでなく、土曜日や長期休みにも実験室で実験を続け、友人や教員はもちろん、大学の先生や企業の研究職の方ともつながりながら研究を進めてきました。

テーマは以下の通りです。
Yさん「牛乳から抽出したカゼインの量の比較」
Tさん「カールじいさんの空飛ぶ家は実現できるのか?~コーティングによるヘリウムガスの透過速度の比較~」

2名の生徒はどちらも、研究者として自分の研究に誇りを持って発表を行っていました。
また、同じモチベーションを持って頑張っている他校の中学生、高校生に出会い、研究内容が似ている生徒と情報交換できたことも貴重な経験となったようです。

以下に生徒からのメッセージがございます。ぜひご覧ください。(理科 山内)

Yさん
私は牛乳からカゼインというタンパク質を抽出する実験を11月から行ってきました。
私の研究テーマは、「抽出方法によってカゼインの析出量はどのように変わるのか」です。
ここまで行ってきた実験では、再現性を高めるために何度も同じ方法を試して、膨大なデータを得ることができました。
放課後の時間を使って実験室にほぼ毎日通い、実験をしたり先生と議論したり、充実した時間を過ごすことができました。
トライアンドエラーを繰り返してこれまで苦労してきた分、発表会で自分の成果を存分に発揮できたこと、また大学の教授や大企業の職員の方々に高評価を頂けたことをとても嬉しく思っています。
このポスター発表で他校の生徒や先生方と議論し合って見つかった課題点も含め、今までの考察を元にこれからも研究を続けていこうと思います。

Tさん
私は「カールじいさんの空飛ぶ家は実現できるのか」というテーマでポスター発表を行いました。
具体的にはヘリウムガスが風船から抜けること(透過)を防ぐためにコーティングをして、抜ける速度を比較した後コーティング剤の固まる様子を顕微鏡で観察しました。
研究を進める上で、メンターの方にたくさん助言を頂き、試行錯誤することで成長できたと思います。
例えば予想外の結果が出たときに、どうすれば原因を調べられるかを自分なりに考えたことです。
実は今の研究方針にたどり着くまでに半年近くかかっており、自分の知識不足から諦めようと何度も思いました。
ですが、友だちに刺激され、自分ならできるはずと信じて研究を進めました。
研究は大変でしたが、発表当日は大学の助教の方、同じ高校生などたくさんの人に発表できて楽しかったです。