中学新入生の皆さん、保護者の皆様

2020年04月07日(火)

２５１名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
新型コロナウィルス感染拡大の厳しい状況の中、入学式を行うことができませんでした。富士見中学校の制服を着て、登校することも、お友達と挨拶もできず、また担任の先生の顔を見て、声を聞くこともできず、とても残念だと思います。先生達も皆さんのお顔を見ることができず本当に残念です。しかし、こんな状況であっても今日から皆さんは富士見中学校の生徒です。中学生になったという実感はないかもしれませんが、新たな一歩を踏み出しましょう。
さて富士見生になるために知っておいていただきたいことがあります。富士見中学校高等学校の「建学の精神」です。それは「純真、勤勉、着実」です。その意味ですが、
「純真」は「素直」なことです。「真心」です。また「正直」なことでもあります。
「勤勉」というのは、自分のやるべきことを、一生懸命にやることです。
「着実」は後ろから読んでみると、「実が着く」ということです。実とは中身のあることで、空っぽではないことです。つまり上っ面（外見）ではなく、真面目、責任を持つ、ということでもあります。学校が再開したときに、もう少しわかりやすくお話ししたいと思います。まず、建学の精神「純真、勤勉、着実」を覚えてください。
　次に、思い出してもらいたいことがあります。３月２４日に初めてホームページを使って皆さんにメッセージを出した時に、私から皆さんに一つお願いをしました。それは、「今、世界的に感染が拡大している新型コロナウィルスについて正しい情報を得て、そして新型コロナウィルス感染拡大が世界の社会や経済にどんな影響を与えることになるのか、何故そうなるのかを自分なりに調べてみてください。」というものでした。あれから事態はより深刻になってきました。「休業補償」という言葉もよく聞かれるようになりました。さらに自分で調べ、まとめてみてください。今は大変辛い時期です。皆が色々と我慢をして生活をしなくてはなりません。ですが自分を成長させるよい機会だと考えてみましょう。どんなことがわかったか、入学後校長先生に教えてくれると嬉しいです。
　保護者の皆様、本日より、かけがえのないお子様をお預かりいたしました。
私たち教職員一同、６年後には社会に貢献しようとする情熱と能力を持った心豊かな女性に成長してくれるよう、全力をあげて教育に取り組んで参ります。このような状況の中ではありますが、富士見生として日々を過ごせるよう、環境を整えております。どうぞご協力をお願いいたします。またこんな時であるからこそ、ご家族でゆっくりと時間を過ごすこともできると思います。お嬢様と共に文化や世の中の出来事、読んだことのある本のこと、お父様、お母様のお仕事のこと、何でも良いですから話題にして語らう時間を作って欲しいと思います。中学生になり、学校が始まるとお嬢様の生活は大きく変わります。親子での時間を持つことはなかなか難しくなります。ですから、この期間を大切に過ごしていただきたいと思います。
　最後になりますが、皆様どうぞご健康に留意していただき、入学式でお目にかかれることを楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

富士見中学校
校長　佐藤真樹