学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校

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東北復興studyツアー最終日

東北復興studyツアーは最終日を迎えました。

午前は講話を伺いました。
元NHK記者職の方を講師にお招きしてお話ししていただきました。
福島放送局にお勤めで、福島県内で被災を経験されました。
震災後は放送局に寝泊まりしながら報道活動に尽力されたそうです。

ここまで、沿岸部の津波被害や震災について学ぶ場面が多かったのですが、今回は内地の被害状況や原発被害についてのお話も伺うことができ、新たな視点での学びとなりました。

被害を報道する際、ただの数字として情報を伝えるのではなく、被害に遭われた方のここまでの人生やこれからのことなど一人一人の背景をきちんと伝えたいという想いを持って活動されました。
反面、被災された方に対する異常とも感じられる囲み取材を見て、報道することの必要性や重要性との間で葛藤しながら報道されていたというお話を伺えました。
実際に報道された映像も交えながらお話しくださり、生徒はメモを取りながら真剣に学んでいる様子でした。


その後、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を見学しました。
こちらの施設には被災した向洋高校の旧校舎がそのまま残されており、中を見学することができます。また、伝承館では、映像や写真パネルで震災について触れることができるようになっています。
入館して最初に見た映像には、震災当日の様子が生々と映されていました。
映像を見た後に見学する震災遺構は、より心に迫るものがあります。

車が突っ込んでいる部屋の写真は1階ではなく3階です。
本来ここにあるはずのないモノがあり、ぐちゃぐちゃになった校舎は、津波の高さと被害の甚大さを物語っていました。

遺構見学後に、一本の映像を見て終わりました。
それは、被災した中学生の卒業式答辞です。同年代の生徒が、悔しさや悲しさを抱えながら前を見て、立派な大人になることを誓う姿に感じることは多かったのではないでしょうか。



生徒たちは今回のツアーを通して様々なことを感じ考えました。
今後、各自学びをまとめ、自分たちに何が出来るか考え実行していきます。
9月末に行う文化祭で、有志たちは展示等を行う予定です。ぜひ、学校へお越しいただきご覧ください!

今回のツアーを実施するにあたり、ご協力くださった皆様へこの場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。(生徒会 杉原)