2025年12月01日(月)

作品名
アプリアの壺
作者名
中山 忠彦(1935-2024)
展示場所
山崎記念講堂
緑豊かな背景とともに穏やかな筆致で描いた作品
青白いワンピースを着た女性が緑の生い茂る背景を背に、簡素なデザインのツボを持って座っているというシンプルな絵である。この作品は、講堂から体育館へ向かう通路近くに飾られている。
よく見ると、洋服の影の部分や全体的な絵の濃淡がかなり荒く塗られて表現されており、それが背景の自然な雰囲気ととてもよく合っている。
女性が持っている壺はギリシャ様式で、この壺があることで、女性の服の白色が引き立ち、作品全体が神秘的に見える。
また、飾られている場所の雰囲気にもよくなじんでいる。構図は非常にシンプルながら、見ている者に穏やかな気持ちを抱かせる作品である。
中3生徒 S.A M.I




