各教科の取り組み
英語
「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく伸ばす
初めて本格的に英語を学ぶ中1は特に、楽しく無理なく学習できるようカリキュラムが組まれています。多読や海外の教材を積極的に活用し、目や耳からのインプット量を飛躍的に増やします。語彙や表現力をフル活用するプレゼンテーション活動やライティング活動といったアウトプットの場を多く設定し、社会に出ても通用する英語力の育成を目指しています。
数学
自分で考え、その考えをまとめる力を身に着ける
中学1年生から代数(計算)と幾何(図形)に分け授業を行い、中3~高1ではクラスをより細かくして、少人数の丁寧な授業を行います。高2から文系・理系に分かれ進路に合った授業を行い、高3では大学入試に向けて実践的な演習を行います。
また、中学時では「補習制度」も充実していて、基礎と基本をこぼさず学べます。
高校では、問題解決能力育成のために、ただ解くだけでなく、じっくり考え、自分の言葉で表現する方法を中学に引き続き学んでいきます。
国語
自分の言葉で表現する
中学では、さまざまな文章に触れて知識を身につけ、読み取った内容を自分の言葉で表現する力を身につけます。口語文法で言語としての日本語を捉える姿勢を学び、その後、古典文法を学習して古典の文章を読みます。また、文章で表現する力を育てるために中1から添削指導を導入。文章の正しい書き方を習得するとともに、表現することを通して深い思考力を養います。朝の読書や生徒による推薦図書の紹介など、人生の糧となる読書指導も行っています。
理科
科学の心を育てる
科学者たちは「なぜ?」「どうして?」という基本的な問いに対し、仮説を立て、これを実験と観察で検証することにより、自然の秘密を明らかにしてきました。本校の理科では、実験や観察さらに校外学習などで生徒の知的好奇心を刺激し、科学の心を育てます。大学入試を見据えて、課題設定・仮説・フィールドワーク・実験・観察・考察・発表をとり入れ、生徒相互のアクティブなエネルギーを大事にしながら授業をしています。中学では、物理・化学・生物・地学の基礎を学びます。高1では、全員が物理基礎・化学基礎・生物基礎を履修し、高2からは文系・理系、進学希望により科目を選択します。
社会
よりよい社会をつくるための力を養う
社会科は、私たちが生きる社会を多角的にとらえ、課題を発見し、よりよい社会をつくるための力を養う教科です。身の回りの環境についての地図づくりや、ディベートやディスカッションなどを通して、課題を発見する力や情報を活用する力、論理的に考える力を高めます。また、外国人留学生との交流授業や模擬選挙、模擬裁判などの体験を通じた学びの機会をいかして、社会のさまざまな課題を自分ゴトとして捉える意識を育みます。高校では、レポート作成など、様々な情報を収集し、根拠を明確にして自分の意見を形成する活動を取り入れています。このように生徒が主体的に学ぶことを重視し、大学受験とともにその後の人生の基礎となる力を確実に育みます。
音楽
音楽に触れて「心を動かされる経験」を積み上げていく
中学では、基本的な音楽理論の理解と習得をしながら、身近に流れている音楽をきっかけに音楽史を学びます。また、オペラ・ミュージカルに加えて、歌舞伎・雅楽などに触れることで感性を磨きます。11月の中学合唱祭に向けて生徒が主体的にハーモニーづくりに取り組み、学年練習や同名クラス練習など発表経験を積み上げながら、協力して合唱を創りあげます。
中学で学んだ音楽的素養を踏まえて、高校1年生では自分で設定した演奏課題をコンサートで発表する「自由選択課題演習コース」と三味線の演奏技術を習得する「三味線コース」の選択制の授業を展開しています。高校3年生では6年間の集大成として、芸術合同発表会の舞台で創作ボディーパーカッションや合唱を発表します。
中学合唱祭
11月に練馬文化センターで、各クラスの課題曲を演奏する中学生だけの大イベントです。72名の合唱祭実行委員が中心となって企画・運営をします。クラスの課題曲は音楽の授業を中心に練習しますが、学年を超えた縦割り練習などで先輩の姿に刺激を受けて、より美しいハーモニーを目指していきます。
美術
感性を大切にし、自分なりの作品の向き合い方を考える
中学では、絵画とデザインを中心にして、感じたことや考えたことを表現していけるようにするための基礎的な授業を展開しています。また、鑑賞も大切と考え、それぞれの「美しい」が共感し合えるような力と環境を育みます。
中学で身につけた表現力・鑑賞力をもとに、高校では、絵画やデザインの一歩進んだ授業を展開しています。絵画では、それぞれの感じたことを大切にし、個人の制作意図が反映できるように取り組みます。デザインでは、他者の要望と自分の感覚をすり合わせてアイデア提案を行い、課題解決を目指します。金工や陶芸にも体験的に取り組み、いろいろな美術を通して学習します。高校3年生では6年間の集大成として、芸術合同発表会で展示し、鑑賞しあいます。
書道
生活の中で用いる書から創作へ
高校では、漢字を中国の古典作品から、仮名は平安時代の古筆を学び臨書します。高校3年生では6年間の集大成として芸術合同発表会に向けて創作活動をします。
保健体育
体力向上や生涯体育の資質を育てる
さまざまな種目を通して心身の健康課題に気づき、生涯にわたり運動に親しむ資質や能力を育てています。中学では、基礎体力の向上・基礎的な技術の習得・定着を目指します。高校では、より発展的に高度な技術の習得を図ります。
高1では講堂舞台を使用し、照明・衣装・音楽から進行まですべてを自分たちで行う創作ダンス発表会を開催します。また、体育祭で行う集団演技としての創作ダンスは伝統があり、なかでも高3の創作ダンスは扇や布を使い、6年間の集大成として取り組みます。
体育祭
全校生徒が「赤・青・黄」の3色に分かれて競い合います。徒競走や大玉レース、教員と生徒が一緒に三人四脚でレースする「先生と一緒」などがあり、学年を超えて一丸となる競技がたくさんあります。また、中1・中3・高1・高3のマスゲームは富士見の伝統です。高3創作ダンスの扇の舞は、20分にも及ぶ壮大な作品で、観るものを魅了します。
技術家庭
生活を工夫し、創造できる力を養う
「生活学」の視点から、衣服製作や手芸、調理実習など、各分野で実習を多く取り入れています。また高校では、福祉や消費者教育について学ぶなど、少子高齢化・グローバル化において、これからの社会に必須な知識を身につけます。
技術科では、「材料加工」「エネルギー変換」「生物育成」を学び、ものづくりの技術や知識習得を目指します。
情報
情報社会に積極的に参画する姿勢を育む
社会にあふれる多くの情報から、必要な情報を取捨選択し、情報に流されることなく、主体的に生きる力を身につけることを目標としています。「情報とは何か」を理解し、情報化が社会に及ぼす影響を考えながら、情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集・処理・表現し、効果的にコミュニケーションを行う能力を養います。